「資金調達に困っている」というCSOからの相談をたびたび受けます。
大体は、話を聞いて、その団体の手がける事業と事業規模に見合った助成金の紹介することがほとんどなのですが、紹介しながら引っ掛かりを覚えることがあります。
というのも、助成金獲得のための事業が団体の目的に沿ったものであっても、結果として、その事業をこなすことに追い立てられてしまう団体が、少なからずあるからです。
そんな実態を目の当たりにするたび、「機会があれば絶対に逃さずお呼びしたい」と思っていたのが、日本ファンドレイジング協会の認定ファンドレイザーにして認定講師の大野博之さんでした。
というわけで開催と相成った2月19日(金)CSO(NPO)資金調達力講座「初めて市民活動をする人のための100万円の集め方」。
14名が集ったリアル会場の他、オンライン会議システムZoomにも県内外から35名が集まり、総勢49名の参加者が大野さんの講演に聞き入りました。
資金調達を生業とする方はどなたも語り口やその内容が充実しているのですが、大野さんほど「具体例がリアル」で、ポイントを頭に刻み込んでくる方というのは、そうそうお目にかかれないと思います。
これまでなんとなく聞いていただけの、ちょっと堅めのファンドレイジングの理論が、宅食事業や、ゲストハウスの開業や、放火された神社の再建の話にピタッと嵌って頭に入ってくるのは、なかなかの快感でもありました。
開催後のアンケートで「時間が短かった」というご意見をちらほらいただいていたのですが、まったくの同意。
休憩なしの2時間で大変濃密であったにもかかわらず、「もっと聞きたい!」となる大野ワールド。
次回お声かけできる機会があれば、もちろん逃さずお呼びして、今度はもっと長めのお話と、ワークもお願いしたいです。