JR基山駅から真っ直ぐ伸びる通り沿い。
山手に向かって左を見ながら歩き、タヌキの置物に出会えたら、そこが基山フューチャーセンターラボの拠点・基山フューチャーセンターです。
フューチャーセンターで毎週水曜日に開店している「水よう日のパン屋」。そのカウンタにいらっしゃるのが、代表の鷲尾さん。
連絡ミスで突然押し掛けたかたちになってしまった私たちを、鷲尾さんは「あらまあ」とおおらかに受け入れてくださいました。
協働連携・中間支援の生の現場
基山フューチャーセンターラボは、基山町内で開催されたとある勉強会で集まったメンバーの「せっかくの学びの機会を、ここで終わらせたくない」という意志から始まったそうです。
それから自然な流れでここまできたという鷲尾さん。
そんな鷲尾さんが、
「私自身は他のメンバーに任せっきりで、中間支援なんてそんな大層なことはしていないのだけれども…」
と謙遜される傍らで、パンを買いにきたお客さんが鷲尾さんにずばり市民活動の相談や報告をされていく光景を目の当たりにする私たち。
聞けば、ぶらりと訪れた人がパンを買うついでに相談を持ち掛けるというのはよくあること。
そもそもそのパンも、町内にある東明館中学校・高等学校の生徒が、町内の植物から単離、培養した「基山自然酵母」を使用しており、いわば学校とCSOの協働連携の賜物。
そんななか、クリーニングデイという北欧発祥のリユースとまちづくりのイベントのチラシやポスターの配架の依頼にきた団体CLEANs(クリーンズ)の代表は何と中学生!
チラシをご覧になる鷲尾さん 対応されている鷲尾さん
驚く私たちをよそに自然体で対応する鷲尾さんを拝見し、ここは協働連携と中間支援の生の現場であると私たちは確信したのでした。
5/1(土)開催「(CLEANs)クリーニングデイ~文ぼう具おゆずり会~」
さがCSOポータル > イベント・講座・研修会情報
https://www.cso-portal.net/info_event/detail.html?id=2710
水よう日のパン屋さん
鷲尾さんが基山フューチャーセンターにいる水曜日。
パンを買い求める方、市民活動の相談に訪れる方の他にも、基山駅からの旅人、移住を考えている方、果てはメディアの撮影クルーまで、これといった前触れもなく訪れるそうです。
確かに元は酒蔵だという建物は趣があって、何も知らなくても思わず入りたくなります。
一歩踏み込むと、まちの情報が集まっていて、ゆっくりくつろげそうな調度になっていて、それに何より、目にもおいしいパンが売られている!
そして、カウンタにいる「水よう日のパン屋さん」のおっとりとした雰囲気に、ついつい話し出して、話し込んで、気づいたらおいしいパン以外に「ひらめき」や「学び」といったお土産をいただいて帰ることになるに違いありません。
「何かが起こる水曜日。それも良いことが!」と鷲尾さん。
そうして一度訪れた人は、水曜日のたびに、ふかふかで、もっちりで、ほんのり甘い基山自然酵母のパンのことを、鷲尾さんのお人柄とともに思い出すことになるのです。
そう、私たちのように…。
基山フューチャーセンターラボ
さがCSOポータル > CSOデータベース
https://www.cso-portal.net/cso/detail.html?id=1505