櫛田のお宮のすぐそば、長崎街道に面した神幸館(かみさちかん)は熱気に満ちていました。
「4月24日、25日と食フェス、5月1日は櫛田の市よ」
壁に立てかけられた「第3回 かんざき神幸食フェスタ」のポスターを示しつつ、机上に置かれた「第116回 櫛田の市」のフライヤーを指さし「持っていって」と言いながら、CSOかんざきの副理事長の吉原さんは、にかっと笑みを浮かべました。
CSOかんざきは「主体性は失わせない」
昨年、法人格を取得したCSOかんざきは、だからといって変わることはありません。
平成23(2011)年10月から毎月続けている櫛田の市を始めとしたまちづくりのイベントも、神埼の幸せの拠点「神幸館」の運営も、地域のCSOの事務代行も粛々と続けています。
そして、イベント準備に走り回るスタッフを背景にしながら、吉原さんの口からは、神埼から佐賀県全域までの「地域」の話が次から次へと出てきます。
それもそのはず、吉原さんは佐賀県地域づくりネットワーク協議会の代表でもあり、まさに地域のエキスパートなのです。
その勢いで何でも背負い込んでしまいそうですらある吉原さんですが、地域のCSOの事務代行に話が及んだ時、ぴしゃっとおっしゃいました。
「地域の団体の事務代行はしても丸抱えはしない。主体性は失わせない」
主体性は失わせない――それはCSOかんざきという団体内のスタッフに対してもそうなのでしょう。
お話をうかがっている間、吉原さんは問い合わせに答えることはあっても、インタビュアーの私たちから目をそらすことはありませんでした。
かみさちのまち
神埼市のまちづくり計画の一翼を担いながら、地縁団体の方の「総会資料手伝って」の声も拾い、しかし、あくまで中間支援組織として神埼のまちの中心に存在するCSOかんざき。
ちなみに、20名収容の会議室と50名収容できる多目的室を有し、市民活動に欠かせない印刷機を備え、年間のべ1万人が利活用するという、まちづくり活動支援オフィス「神幸館」。
「神幸」というのは、神埼の語源だそうです。
印刷機 多目的室
この日はあいにくの雨。
今度はお天気が良い時に訪問し、イベントに参加できたらと、そう思いました。
建物はかつて郵便局だった
特定非営利活動法人 CSOかんざき
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