私が差し出した名刺を見て、その人は茶目っ気のある笑みを浮かべました。
「うん、まだ角が立っているね」
私事ながら4月1日に新しい職場に入って1ヶ月。名刺は作り立て。四隅はピンと鋭角に張っていました。
一方、勤続7年目の同行者はきっちり角を丸くカットした名刺を差し出し、その人は「うむ、丸くなっている」と。
私たちそれぞれの状況を踏まえ、ぴたっとはまる言葉を返してきたその人は、小城市に拠点を置く中間支援組織 NPO法人ようこそ小城の西岡さんです。
とにかく頭の回転が速くて、機転が利いて、記憶力抜群で、話し上手の聞き上手。
今回の訪問の意図を簡単にお伝えし、それからインタビュアーになる予定が、逆に西岡さんにインタビューされている様相になっている同行者の図は以下になります。
マッチングの妙技
パソコン教室、スマホ教室、カメラの撮り方講座、ヨガ、手相占いにハンドマッサージ――
これらは ようこそ小城が、指定管理者として管理運営する小城市市民活動センター(ゆめぷらっと小城 2F)で、自主事業として定期開催する『市民のための講座』です。
たとえばスマホ教室は、市内のキャリアショップとの共催で、キャリアショップが講師を準備し、ようこそ小城が会場を準備するという協働の下で開催。受講者は市内の主に高齢者とのこと。
カメラの撮り方講座は、CSOの情報発信のため。
ヨガは市民の健康増進のため。
ここ最近始まった、月に一度の手相占いは、市民への娯楽提供という側面の他、人材発掘の一環でもあるとのこと。
「みんな、話を聞いてみたらいろんな才能を持っているからね」と西岡さん。
もっとも、それを活かして市民のための講座をプロデュースしたり、他にも近隣の学校とセンターの登録団体をマッチングしてボランティア活動を生み出したりというのは、西岡さんを始めとした ようこそ小城の皆さんの才能に違いありません。
ちなみに、多い時は月2~3件のボランティア活動がようこそ小城の仲介で生まれているとのこと。
ボランティア活動を探している小城市近隣の方は、小城市市民活動センターを訪ねてみると、ぴったりのボランティア活動が見つかるかもしれませんよ。
――ところで。
「いろんな才能をどんどん生かして、みんなをたのしくできる講座や教室をつくっていく」という西岡さん。
「あなた、何かできないの」と訊ねられ、「ちょっと前、商業ベースで小説を書いていたことはあります」と答えた私は小城市民。
西岡さんは「ほう? それはいいね」とおっしゃるなり、休みのペースや兼業の可不可、できることとできないこと、講座に必要な予算、参加費を設定するとしたらいくらか等々を素早く鋭く訊ねてこられ、私はその勢いに飲まれ、あわあわしながら答えるしかありませんでした。
もし、何ヶ月か後に小城市市民活動センターで文章の書き方講座が始まるようなことがありましたら、皆さん、どうぞご来場ください。
特定非営利活動法人ようこそ小城
さがCSOポータル > CSOデータベース
https://www.cso-portal.net/cso/detail.html?id=1465