「ところで相談なのだけれども、団体毎に個別でZoomの導入講座ってできますか」
認定NPO法人とす市民活動ネットワークのとす市民活動センター「クローバー」は、非営利団体の支援を行う事業部門です。
支援にかける熱意は県下でも指折り。
冒頭の言葉は、ネットワークの事務局長・木村さん(3ショットの左)がインタビューの最初に発せられたものです。
インタビューの前の時間に、当法人の理事の秋山が、Zoomのプチ講座の講師の仕事をいただいていたというのもあったのだと思いますが、それにしてもこの反応速度!
「常に地域の活動団体のことを考えていらっしゃるのだな」と感じ入りました。
民設民営の市民活動センター
佐賀県の東の玄関・鳥栖市。
福岡県の久留米市や小郡市にほど近く、また、九州随一といっても過言ではない物流拠点を抱え、転勤族が多いという佐賀の他地域にはない特色を持っています。
そんな鳥栖の街なか、JR鳥栖駅前のショッピングセンター内にある「クローバー」は、113の会員団体(※)を始めとした市民の皆さんの窓口となっているそうです。
※2021年3月末現在
それもそのはず。
市民の方々が多く訪れる商業施設のなかにあるという立地もさることながら、Facebookやホームページといったオンラインツールを活発に活用され、さらには地域の回覧板や鳥栖市のホームページに「クローバー便り」が掲載されているのです。
「なかには行政の手続きに係る相談や問い合わせなどもあります」と、センター長の池上さん。
「市役所の窓口の一つと思っている方もいらっしゃると思う」とのこと。
そんな「クローバー」ですが、実は民設の市民活動センターなのです。
スローガンは「私たちの好きなまちは私たちでつくろう」。
だからこそ地域の情報に精通し、もちろん、行政との協働もしています。
団体・個人問わずお困りの様子で訪れた方には、知見とネットワークで対応をされています。
地域を支えるために
先日、「クローバー」の母体である認定NPO法人とす市民活動ネットワークは、一般財団法人非営利組織評価センター(JCNE)が実施する第三者組織評価の「グッドガバナンス認証団体」となりました。
組織運営やガバナンスが一定水準以上の団体を認証するこちらの制度。
書類確認だけでなく評価員によるヒヤリングもあり、常日頃からていねいに団体を運営していても、評価のために時間を割くことができず、申請するというところまでたどり着けない団体もきっとあると思います。
市民の皆さんの窓口として多忙を極められるなかで申請に至った経緯を訊ねたところ、こんな答えが返ってきました。
「CSOのサポートをするには、まずは何でも自分たちで経験しないと」
自分たちで経験して、訊ねられた時に答えられるようにしておくため、できることは積極的に実践。
一方、自分たちがどうしても弱い部分や内容的に難しい部分は他に頼る体制づくりをしているといいます。
「課題は人材育成です。でも、資金面などから雇用が難しい現実があります」と、ネットワーク代表理事の鈴木さん。
故に、既にスキルを持った人材を発掘または探し出し、共助で事業を回し、地域を支える とす市民活動ネットワーク。
もし、まだ訪ねたことがないという方がいらっしゃったら、フレスポ鳥栖の2階にある とす市民活動センター「クローバー」をぜひ訪ねてみてください。
「私たちの好きなまちは私たちでつくろう」をスローガンに日々地域のことを考えている頼もしいお姉さんたちがお出迎えしてくださいますよ。
認定NPO法人とす市民活動ネットワーク
さがCSOポータル > CSOデータベース
https://www.cso-portal.net/cso/detail.html?id=297