去る2025年5月28日(火)、佐賀県CSO推進機構の理事会を開催しました。令和6年度の事業成果と課題、そして今後の組織運営について詳細な報告と活発な議論が行われました。
鈴木副代表理事による開会挨拶で始まり、出水期に向けた災害対策の重要性とともに、本会が4月以降で最初の理事会であることから、行政の事業年度で令和6年度の事業報告が中心となる旨を述べました。その後、各事業について詳細な報告が行われました。
なお、当法人の事業年度は、「毎年7月1日に始まり翌年6月30日に終わる」としています。
事業報告
佐賀市市民活動プラザ事業部
2023年3月のフロアリニューアルによりフロア利用者が前年比113%増加しましたが、会議室利用者は減少しました。全体来館者数は増えているものの計画目標には達しておらず、能動的なアウトリーチ活動と体制強化が課題です。また、Google WorksheetといったITツール導入による情報共有の可視化で、働きやすい環境改善を進めています。
CSO経営支援事業部
まず、佐賀県による新規事業である「CSOマネジメントアカデミー」の企画提案の採択を進捗を報告しました。コロナ禍後の組織経営基盤強化や後継者・人材育成を目的として実施します。佐賀会場(8団体募集、現在5団体申込)と武雄会場(8団体募集、現在1団体検討中)で参加団体を募集中で、6月28日(土)・29日(日)にアカデミー目玉となるセミナー&ワークショップを開催します。年間を通じた伴走支援も行います。
つづいて、中間支援組織が申請対象となる助成金に申請したことを報告しました。県域全体へのアウトリーチ型相談支援強化や団体向けガイドブック作成を目指しており、採択結果を待っています。
地場産品ブランディング支援事業部
中間支援組織として相談支援などの業務により良く対応できる体制を構築し、将来的に人員を増員できることを目指し、地場産品を通じた寄付活動に取り組んでいます。現在、地場産品の開拓に向けて生産者・事業者への訪問と面談を進めています。
ピカピカリンクヘルプデスク
佐賀県診療情報地域連携システム~ピカピカリンク~について加入施設数は微増ですが、増加ペースが鈍化しています。院外からのEMS(救急医療システム)アクセスが増加しており、医師の働き方改革に繋がっています。
みやき事務所(みやき町健康づくり支援事業)
みやき町からの委託を受け、地区健康教室などを継続実施しています。今年度からは公益財団法人の助成を受け、音楽を活用した運動プログラムの効果検証という研究事業も開始しました。
佐賀県庁行政の窓口事業部
行政の窓口及び受付管理運営事業では相談件数や来館者数などが報告されました。相談件数の減少等の課題が共有され、業務効率化の必要性が説明されました。


協議事項
報告事項に続き、以下の協議事項について話し合われました。
役員選任について:次期役員候補案や、理事の意思確認が行われました。
佐賀県地域づくりネットワーク協議会について:当法人が事務局を担っていますが、人員体制や事業推進、会員整理等の課題が報告されました。ふるさと納税を活用した返礼品開発等、今後の取り組みについても議論されました。
就業規則改定について:改定案が経営会議で検討中であり、給与アップや役員報酬額についても協議を開始したことが報告されました。
20周年記念祝賀会について:佐賀県CSO推進機構は法人設立から20年を迎えます。2025年9月28日(日)に行う通常総会と同日開催の予定です。団体の20周年祝いと設立者への感謝を目的とし、外部からの参加促進を図る方向で準備を進めている状況が報告されました。
結びに
今回の理事会では、各事業の成果や直面する課題、そして今後の組織運営に関わる重要な事項について、活発な情報共有と協議が行われました。
今後も市民活動・NPO等の支援を通じた地域づくりに貢献できるよう努めてまいりますので、引き続き皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
