佐賀県CSO推進機構が次の一歩をお手伝い。
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佐賀県CSO推進機構が次の一歩をお手伝い。

佐賀市市民活動プラザ事業部では、2026年1月30日(金)、人材育成・組織力強化研修(つかむ力)「団体の組織課題と外部人材をつなげるプロボノ~想いをプロジェクトへ。今から始める仲間集め~」を開催しました。

1月16日のプロボノ実践連続セミナー第1弾「越境学習プロボノ」に続き、今回は「外部人材プロボノ」をテーマに開催しました。

第1弾の開催レポート

セミナーは座学を中心としつつ、後半には実践的なワークショップも実施。リアル会場とオンライン双方から活発な意見や質問が飛び交い、熱気あふれる時間となりました。

組織力強化研修|つかむ力

プロボノ実践連続セミナー|第2弾

団体の組織課題と外部人材をつなげるプロボノ~想いをプロジェクトへ。今から始める仲間集め~

会場の佐賀市市民活動プラザに8名、オンライン(Zoom)で8名の計16名の方々にご参加いただきました。NPO・市民活動団体の代表やスタッフの方だけでなく、プロボノワーカーとして活動に関心を持つ個人の方も交え、佐賀の夜に新たな「つながり」の種がまかれた2時間でした。

本記事では、当日の熱気と、組織課題解決のヒントとなるセミナーのエッセンスをたっぷりとレポートします。

「当日は都合がつかずに参加できなかった…」という方もご安心ください。記事の最後にはアーカイブ視聴のご案内もございますので、ぜひ最後までご覧ください。

プロボノで組織を変える

今回の講師は、認定NPO法人サービスグラント 九州特任の横道 亨(よこみち とおる)氏をお迎えしました。

第1弾の講師を務めた岡本祥公子氏(共同代表)からバトンを受け継ぎ、今回は佐賀の現場を知る横道氏にご登壇いただきました。

横道氏は、佐賀県唐津市厳木町に在住し、ご自身も地域おこし活動に携わる実践者です。

全国規模のプロボノマッチングプラットフォームの運営に携わりながら、地域に根差した活動も行う、まさに「越境」のスペシャリストです。

「人手不足」の正体とは?

セミナーの冒頭、横道氏は現代の市民活動団体が抱える共通の悩みである「人手不足」について触れました。

「もっと人がいれば…」

多くの団体がそう嘆きますが、果たして本当に必要なのは「誰でもいいから手伝ってくれる人」なのでしょうか?

横道氏は、「プロボノ(Pro Bono)」の語源であるラテン語の「Pro Bono Publico(公共善のために)」を紹介しつつ、「職業上のスキルや経験を活かしたボランティア」こそが、今のNPOにとって強力な助っ人になり得ると語ります。

単なる労働力の提供ではなく、ウェブ制作、チラシデザイン、事業計画の策定、SNS運用など、具体的な成果物(プロジェクト)を通して団体の基盤を強化するのがプロボノの大きな特徴です。

外部人材と協働する価値

なぜ今、プロボノなのか。

それは単に作業を外注するのとは訳が違います。外部の視点が入ることで、団体内部では当たり前すぎて気づかなかった「自分たちの強み」や「魅力」が再発見されるからです。

「プロボノワーカーとの協働は、団体の中に新しい風を吹き込みます。それは組織の『新陳代謝』を促し、結果として活動の持続可能性を高めることにつながるのです」

横道氏の言葉に、参加者の皆さんも深く頷いていました。

「お願い」から「共感」へ

「ボランティア募集を出しても誰も来ない…」

そんな悩みに対する処方箋として、今回のメインテーマである「想いをプロジェクトへ変換する」プロセスが解説されました。

漠然とした悩みを因数分解

「広報を強化したい」

これは多くの団体が持つ願いですが、これだけではプロボノワーカーは何を手伝えばいいのか分かりません。

「誰に?」「何を?」「どうやって?」伝えたいのか。

チラシを作りたいのか、SNSを始めたいのか、あるいはロゴを刷新したいのか。

横道氏は「漠然とした悩みを、具体的なタスク(作業)にまで分解すること」の重要性を強調しました。 「『誰か手伝って』という悲鳴のようなお願いではなく、『この期間で、このスキルを使って、一緒にこの成果物を作りませんか?』という魅力的なプロジェクトとしての提案が必要です」

実践!課題分解ワーク

セミナーの後半は、実際に手を動かすワークショップを行いました。

「困りごと」の棚卸し

まずは、横道氏より「マンダラチャート」を用いた思考分解の事例が紹介されました。

参加者の興味・関心を起点に要素を分解していくこのアプローチをヒントに、参加者は配布された「ワークシート」に向き合いました。

ワークシートに書き込むのは、「団体のお困りごと」や「時間があったら取り組みたいこと」。「人手が足りない」「発信力が弱い」といった漠然とした悩みを、まずは言葉にして書き出す作業です。

会場では、日々の業務に追われて後回しにしていた課題や、心の奥にあった願望が次々と紙の上に溢れ出しました。

悩みを「プロジェクト」の種に変換

書き出された「困りごと」を、次は「プロボノワーカーと一緒に解決できること」へと変換していきます。

  • 困りごと:イベントの集客が伸びない、若い人に届かない
  • プロジェクト化
    • 魅力的な発信ツールがない → 「チラシデザイン刷新プロジェクト」
    • SNSのノウハウがない → 「Instagram立ち上げ・運用支援」
    • 過去の参加者名簿が生かせていない → 「顧客管理フォーマット作成」
    • イベントの魅力が言語化できていない? → 「コピーライティング」

このように課題を分解し、具体的な成果物を設定することで、単なる「悩み」が、外部の人材を巻き込むための魅力的な「プロジェクト(募集記事)」へと生まれ変わっていきました。

会場からの熱気と気づき

ワーク中、会場ではペンを走らせる音が響き、オンライン参加者もチャットや画面越しに真剣な表情で取り組んでいました。

「今まで『全部自分たちでやらなきゃ』と抱え込んでいたけれど、こうやって書き出すと、人に頼めることが意外とたくさんあることに気づきました!」

「『広報』という一言で片付けていたけれど、実はターゲットの絞り込みができていなかったんですね」参加者からは、そんな「目から鱗」な感想が次々と飛び出しました。まさに、共感をベースに社会的資源(外部人材)を調達する「つかむ力」が養われた瞬間です。

つながる場「GRANT」

課題が整理できたら、次はいよいよ仲間集めです。

ここで紹介されたのが、サービスグラントが運営するオンライン・プラットフォーム「GRANT(グラント)です。

佐賀で広がる「さがボノ」

GRANT」は、支援を求めるNPOなどの団体と、スキルを提供したい個人をつなぐマッチングサイトです。

佐賀県では、サービスグラントが進出協定を結び、県内でのプロボノ普及を推進するチーム「さがボノ」を発足させています。「さがボノ」は、GRANT上の地域コーディネーターとしても機能し、県内団体の活用をサポートしています。

横道氏によるデモンストレーションでは、実際の登録画面や募集記事の作り方が紹介されました。

GRANT」の登録団体になれば、全国の約1万人の登録ワーカーに向けてプロジェクトを発信できます。全国からの支援はもちろん、佐賀県内の課題に関心を持つワーカーとの出会いも期待できます。

「佐賀No.1ヘビーユーザー」の実践報告

セミナーでは、「さがボノ」コーディネーターであり、ノルディックウォーキングSALC代表である松尾直幸氏が登壇しました。松尾氏は約1年半前のセミナーをきっかけにプロボノと出会い、現在は「佐賀で一番のGRANTヘビーユーザー」として紹介されるほど活用を重ねています。

松尾氏は、コーディネーターとして団体とワーカーをつなぐ一方、自団体の課題解決のために何度もプロジェクトを登録してきました。

特に印象的だったのは、イベントの「チラシ作成」を依頼した際の事例です。マッチングしたワーカー(元メディア関係者)から「チラシを作る前に、まずは広報の基礎や戦略を一緒に整理しましょう」と提案を受け、ターゲットの明確化や強みの棚卸しから着手。単なる制作代行ではなく、団体の発信力そのものを底上げする協働プロセスが報告されました。

「支援する側(コーディネーター)も、まずは自分で使ってみることで、その効果やリアルな使い勝手を団体目線で伝えられる」 自らの体験に基づいた松尾氏の実践報告は、参加者にとって「自分たちもやってみよう!」と思える身近なロールモデルとなりました。

初心者でも安心のサポート体制

「オンラインでの募集なんて難しそう…」

そんな不安を解消するために、「GRANT」には豊富なテンプレートや、コーディネーターによる伴走支援の仕組みがあります。

今回のセミナーに参加された方々も、まずは団体登録を行い、ワークショップで整理した内容を「募集記事」としてアップすることを目指します。

参加者の声と学び

終了後のアンケートでは、満足度平均 8.14(10点満点)という高い評価をいただきました。参加者の皆様から寄せられた感想の一部をご紹介します。

参加者アンケートからの声(一部抜粋)

  •  「自分たちだけで試行錯誤してがんばるのも大切だけど、人に頼るのも大切だと思いました」(市民活動団体)
  •  「人の力を借りるということへのハードルがかなり下がったように思います」(市民活動団体)
  •  「ワークや下書きシートを活用すれば、一歩前に踏み出せそうな気がしました」(市民活動団体)
  •  「NPOで困っていることとプロボノワーカーが持っているスキルのマチングに棚卸しが必要だと考えていたので参考になりました。具体的に展開していきます。交流できたらと思います」(市民活動団体)
  • 「プロボノに近い経験を2つしていました。昨日のお話が徐々にイメージしやすくなっていきまして、佐賀県やサービスグラント様、そして市民活動プラザの皆様に感謝しつつ、今後の活用意欲がわきました」(個人参加)

セミナーを通じて自身の組織を客観的に捉え直し、外部人材という新たな資源を巻き込むための視座が得られたことが伺えます。

結びに

第2弾は、単なる座学にとどまらず、参加者一人ひとりが自団体の課題と向き合い、次の一歩を踏み出すための実践的な場となりました。

プロボノは、単なる人手不足の解消手段ではありません。

外部の熱意ある人たちとつながることで、団体の「想い」が社会へ広がり、新しいプロジェクトが生まれ、組織そのものが強くなっていく。

そんなポジティブな循環の入り口に、今、佐賀のCSOは立っています。

佐賀市市民活動プラザでは、今後も「さがボノ」チームと連携し、皆様のプロボノ活用を全力でバックアップしてまいります!

GRANT」への登録サポートや、募集記事の添削なども随時受け付けておりますので、お気軽にプラザ相談窓口までお越しください。

アーカイブ視聴を希望される方へ

「当日はどうしても参加できなかった…」「もう一度、あのワークショップの内容を復習したい!」

そんな方のために、本セミナーのアーカイブ動画をご用意いたしました。課題整理のヒントが詰まった90分、ぜひご自身の活動にお役立てください。

佐賀で、プロボノの輪を一緒に広げていきましょう!

皆様のチャレンジをお待ちしております!

お問い合わせ先
佐賀市市民活動プラザ事業部
佐賀市市民活動プラザ事業部
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地域や社会を今よりもっと良くしたいと願う誰しもが利用できる場所、それが「市民活動プラザ」です。

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