誰かに何かを伝えるということは存外に難しいものです。
以前、長い文章の校正を頼まれ、シンプルにしたところ「ボリューム感を出したかったのに何でこんな薄い文章にしたの」と依頼主に叱咤されたことがあります。
そんなわけで、12月7日(土)、私こと、佐賀県CSO推進機構のボランティアスタッフである岡野は、伝えるコツ セミナー in 佐賀に参加したのですが、結論からいうと大変勉強になりました。
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まずセミナーのテキストがすごい。かわいい表紙、ふんわりとした雰囲気の中身、ゆるキャラ・ヤギ山さんはおちゃめな外見。まるで小学校低学年向けの学習ノートという体裁なのに、内容がするする頭に入ってくる。見やすいのです。開催されるたびに改訂されてきたとか。なるほどこれまで全国でのべ約5,300名の方が参加したというだけあります。
また、講師の岡本 達也さんは株式会社 電通で長年コピーライターとして活躍されてきた方で、岡本さんが手がけられたお仕事がとにかくすごい! というのはもとより、講義の進め方がまたうまい。決して多くは語られないのに印象に残る。「伝え方」を熟知されている。
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ワークでは自分の所属団体と団体を知ってほしい相手を分析し、相手に自分たちを知ってもらうためのキャッチフレーズを作成しました。
ちなみに、すっと目から頭に入ってくるのは13文字程度なのだそうです。あと、団体名とセットで覚えてもらうのが効果的とか。
とどのつまり「誰」に「何」を伝えるのか。伝える相手を知り、伝え方を考える。
何より伝えたい相手を定め、知ること。知らなければ伝えることはできない――
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――というわけで。
長い文章で『凄く書いている』というボリューム感を出したかったという依頼主が「伝えたい相手」はいったい誰だったのか。
そう。その相手を私は知らなかったのですから、依頼主も叱咤するわけです。
皆さんも、誰かに何かを伝えたい時は、どうぞちょっと立ち止まってみてください。
(2019年12月11日のFacebookページのノートより転載)