佐賀県CSO推進機構が次の一歩をお手伝い。
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2/11(火祝)「LINE公式アカウントを活用してみよう! in 佐賀市市民活動プラザ」開催レポート(新たな活動様式対応支援事業)

当法人CSO経営支援事業部では、1月28日に開催した同内容セミナーのアンコールとして、2月11日(火祝)に「LINE公式アカウントを活用してみよう! in 佐賀市市民活動プラザ」を企画し、会場8名、オンライン3名、計11名の皆様にご参加いただきました。

セミナーの内容と学びのポイント

本セミナーは、団体のお知らせをスマホで手軽に受け取れるようになりたい方、LINE公式アカウントの導入を検討中の方、または既にご利用中で活用方法にお悩みの方を対象とした初心者向けセミナーです。

講師には、NPO法人まちラボ副代表理事の羽良旭人さんをお迎えしました。羽良さんは、地域課題の解決や市民活動支援を目的とした各種スキルアップ研修を実施しており、現場での豊富な運用経験に基づいた丁寧な指導が好評です。参加者は、基本操作の理解から実践的な運用方法まで、実際の操作体験を通じて学ぶ貴重な機会となりました。

1. LINE公式アカウントの基礎知識
LINE公式アカウントとは?

LINE公式アカウントは、LINEヤフー株式会社が提供するビジネス用サービスで、企業や店舗が顧客と直接コミュニケーションを取るためのツールです。国内の月間利用者数は約9,700万人(2024年9月末時点)に達しており、全世代で利用率が85%以上、全体では約94.9%の高い普及率を誇ります。

なぜ導入するのか?

幅広い年代へのリーチ、高い開封率、即効性がある点など、企業や団体が迅速かつ効果的に情報発信できるメリットが多数あります。一方、友だち登録が必須であることや、登録者数が増えると運用コストがかかるといったデメリットも理解していただきました。

2. LINE公式アカウントの始め方

講師の羽良さんは、以下の手順でアカウント作成の流れを実際にデモンストレーションしました。

  1. 必要なもの:
    個人のLINEアカウントまたはLINEビジネスID(メールアドレスとパスワードで登録)
  2. アカウント作成手順:
    • アカウント名の設定
    • メールアドレスの入力
    • 業種選択
    • 数回の質問に回答
    • 利用規約への同意

また、ホーム画面の各アイコン(メッセージ配信、あいさつメッセージ、応答メッセージ、リッチメッセージ・メニューなど)の機能解説も行い、実際の操作画面を見ながら理解を深めました。

3. 具体的な機能と料金プラン
主要機能の紹介
  • メッセージ配信
    友だち登録している全ユーザーに対し、テキスト、画像、動画、スタンプを組み合わせた一斉送信が可能です。
  • あいさつ・応答メッセージ
    新規友だち追加時に自動送信されるあいさつメッセージ、またユーザーからの問い合わせに自動応答する設定方法を解説しました。
  • リッチメッセージ&リッチメニュー
    • リッチメッセージ: 画像とテキストを組み合わせ、タップでウェブサイトや特定ページへ誘導する機能。イベント告知やキャンペーンでの活用が期待されます。
    • リッチメニュー: トーク画面下部に固定表示されるメニュー。デザインツール「Canva」などを用いて画像を作成し、各エリアにリンクやアクションを設定する手法を実践的に学びました。
  • カード型メッセージ、クーポン、ショップカード
    複数の商品やサービスをカルーセル表示するカード型メッセージ、来店促進のためのクーポン配信、そしてデジタルポイントカードの発行方法についても説明しました。
  • 友だち増加機能とアカウント設定
    QRコードやURLを利用した友だち追加方法、基本情報の編集、顧客向け会員制度の管理方法など、運用の全体像を具体的に紹介しました。
料金プラン
  • 無料プラン:
    月200通まで配信可能。例えば、友だちが50人の場合、月4回の一斉配信が可能です。
  • 有料プラン:
    ・ライトプラン:月額5,000円で5,000通
    ・スタンダードプラン:月額15,000円で30,000通(3万通を超える場合は追加料金が発生)

また、質疑応答では、LINE公式アカウントの有料プラン利用時に発行される領収書やインボイス制度に関する注意点も取り上げ、個別に確認する重要性が強調されました。

4. 市民活動での活用事例
  • イベント告知・集客
    市民活動や地域イベントの告知、参加募集において、リアルタイムでの情報発信が大変有効であることを説明しました。
  • 活動報告・成果共有
    団体の活動報告や成果を簡潔に伝えるツールとして、LINE公式アカウントの運用例を事例を交えて紹介。
  • 参加者との直接連絡
    個別チャット機能を活用し、問い合わせ対応やフォローアップを迅速に行う方法を具体的に示しました。

質疑応答と参加者の声

質疑応答の内容
  • リッチメニューの作成方法
    画像作成ツール(例:Canva)を利用した分割画像の作成方法や各エリアへのリンク設定について、実践的なアドバイスが行われました。
  • 予約配信と絞り込み配信
    メッセージの予約配信が可能であること、また登録者数が100人以上の場合には絞り込み配信機能を利用できる点が具体例とともに説明されました。
  • 個別チャットの運用と料金プラン選定
    個別の問い合わせ対応や、団体の規模・目的に合わせた最適な料金プランの選択についても丁寧に回答がありました。
参加者の声

アンケート結果によると、参加者全員(11名、100%)が何らかの発見やヒントを得られたと回答してくださいました。具体的な意見を以下にまとめます。

発見・気づき
  • 初めて公式アプリを使う体験が、操作のわかりやすさを実感させたとの声がありました。
  • これまで検討段階にあった公式LINEの活用方法が、具体的な設定や運用方法を通じて明確になったとの意見が多数寄せられ、今後積極的に活用しようという意欲が感じられました。
  • LINEならではのSNSコンテンツで伝える情報の違いを理解し、想像していたよりも簡単にアカウントを構築できることがわかったとの感想もありました。
その他のコメント
  • 実際にアプリを操作しながら学べたため、操作手順が理解しやすかったという意見。
  • 公式LINEの構築、プロフィール設定、メッセージテンプレート作成など、必要な機能が一通り確認できた点が好評でした。
  • 有料プランと無料プランの基本的な違いや活用方法が明確になり、今後の運用に役立つと評価されました。
  • セミナーの内容に対して感謝の意を示すコメントが多数寄せられ、「とても勉強になった」「たくさん学ばせていただいた」といった具体的な感想がありました。
  • 今後、フォローアップの場や「公式LINE振り返り」といった継続的なサポートの開催を希望する声も見受けられました。

これらの声から、参加者はセミナーを通じてLINE公式アカウントの基本から応用までを実践的に学び、即戦力として活用できる自信を得られたことが伺えます。

当日のアーカイブ動画があります!

本セミナーの内容は、アーカイブ動画としてYouTubeで配信しています。参加者の皆様が復習したい場合や、ご自身で学びたい方は、ぜひご視聴ください!


セミナー概要
  • 日時: 2025年2月11日(火祝)13:30~15:30
  • 会場: 佐賀市市民活動プラザ 7階会議室7-E/オンラインZoom
  • 参加者:11名(会場:8名、オンライン:3名)
  • 講師:羽良 旭人 さん(NPO法人まちラボ/副代表理事)
    • 大分県宇佐市出身。長崎総合科学大学環境学部卒。大学進学を機に長崎に移住し、広告代理店やNPO職員を経験し、2018年から5年間、長崎市市民活動センターの運営に携わり、NPOやボランティア活動の支援を行った。2022年6月に「NPO法人まちラボ」を立ち上げ、市民活動団体、企業、行政などが協働してまちづくりを行うための支援を行っている。2023年6月より現在、佐賀市市民活動プラザの相談支援員も務める。

今後の展開とサポート体制

各団体がLINE公式アカウントを活用し、より効果的な情報発信やコミュニケーションを実現するための支援を行ってまいります。

  • セミナー資料の提供
    本セミナーをアーカイブ配信するとともにセミナーで使用した資料を希望者に配布いたします。
  • 継続的な相談窓口の設置
    LINE公式アカウントの運用に関する疑問や課題に対して、CSO経営支援事業部や佐賀市市民活動プラザ事業部が継続的に相談支援いたします。
お問い合わせ先

特定非営利活動法人 佐賀県CSO推進機構
(CSO経営支援事業部)

※セミナー資料のダウンロードや、個別相談のご希望の方は、上記お問い合わせ先までご連絡ください。

CSO経営支援事業部
About the author

佐賀県内のCSOを主な対象とし、経営力向上を図るため情報の受発信の支援やスキルアップ講座を開催しています。また、オンライン配信やデジタル技術活用などこれまで培ったスキルを活かし、オンラインを活用した情報保障支援(オンラインCSO支援事業)を行っています。

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