日頃より市民活動に取り組んでいらっしゃる皆さん。
皆さんの原動力は何ですか?
佐賀県CSO推進機構では、佐賀市市民活動プラザにて1/8(土)から1/31(月)まで開催している「知ろう、語ろう、市民活動!『プラザほっとマンス』」の準備を、昨年の夏から進めてきました。
昨年度まで「さがんなかまつり」という1日ないし2日のイベントだったものを、今年度は昨年度以上に人出の集中を避けるために開催期間を1月末までとし、かつ、ステージ発表で行っていた活動団体紹介の一部を動画に変え、特設Webサイトで公開することに。
特設Webサイトはこちら▶https://sagaplazaact.wixsite.com/hot-month
そのサイトでプラザ自体のことも知ってもらうため、活動団体に加えてプラザの紹介動画を制作するにあたり、「じゃあ誰に依頼しようか」となった時、佐賀県地域おこし協力隊で地域密着型ビデオ制作会社の合同会社Light gear代表の山本卓さんに即決しました。
その根底にあったのは間違いなく「山本さんに依頼したらおもしろくなりそう」。
地域おこし協力隊にはユニークな紆余曲折がある方が少なくないように感じるのですが、山本さんはおそらくそのなかでも特におもしろい方なのではないかと思います。
筆者自身、山本さんとはおよそ1年と2、3ヶ月の付き合いですが、平易で安易な言葉を使って山本さんのことを表現すると「ぶっ飛び具合がまあまあヤバくて、謎な逸話多数でよくわかんない部分がちょっと多い」。
動画制作中も山本さんは予想通りおもしろい人でした。
1月8日(土)にプラザほっとマンスのオープニングと合わせたプラザ人材育成講座の講師に山本さんをお招きすることに決めたのは、このぶっ飛んでおもしろい山本さんの目に市民活動はどのように映っているのか、私たち自身知りたかったからです。
そして、迎えた1月8日(土)「佐賀県地域おこし協力隊に聞く市民活動の現在(いま)~プラス○○で進化する“未来の市民活動”~」。
かくして山本卓という男の生き様が、20名を超える参加者の前で明らかになったのですが、真面目の前に「生」がつくような性分の方からしたら、逆に謎が深まる話だったかもしれません。
というのも、山本さんを半生を彩るのは痛快なまでに「おもしろそう」と「勢い」のその2点。
人嫌いながら「おもしろそう」でタレントを志し、一旦は社会に出ながら戻ってきて、俳優と並行してテレビ局でバイトして、小麦粉のみで食いつなぐことも厭わず突き進んで、そして、「おもしろそう」で地域おこし協力隊になって――という山本さんのジェットコースター的エピソードを今回初めて通しで聞いた筆者は「それで何とかなるの!? え、何とかなっちゃったの!?」と内心驚きつつも、こう思ったのでした。「市民活動にこそこの2点が必要なのかもしれない」。
そして、山本さんが、これからの市民活動に必要なものとして挙げたのは「コラボレーション」。
団体の目的のため、他の主体と組んで、新たなアプローチ方法(必殺技)を生み出すこと。
「簡単に言うけれども…」とおっしゃる方もいるかもしれません。
ですが、一つひとつの主体がそれぞれでやっていても社会が複雑化している現在、なかなか目的には届かないということを、熱心に取り組んでいる方こそ薄々察しているのではないでしょうか。
いろいろな方面に触手を伸ばし、「おもしろそう」という感覚を常にもって、「勢い」で突き進む。
多少乱暴さを感じるかもしれません。
でも、少なくとも日常のなかで「おもしろそう」を失ったら進めなくなってしまうというのは皆さんも感じていることではないでしょうか。
「おもしろそう」を原動力として「勢い」で進む。
山本さんほどではないにせよ(というかさすがに無理…)、ちょっとがんばってみようと思った筆者でした。