10月24日開催「CSOマネジメントアカデミー中間報告会」に向けて、参加団体であるNPO法人かいろう基山の活動拠点(基山町)を訪問し、代表理事の松原さん、事務局の服部さんにお話を伺いました。
訪問当日は急に冷え込みましたが、拠点に到着すると松原代表自らが竹炭や薪で火を起こしてくださり、暖かい空間で迎えていただきました。そのお心遣いに、心も体も温まりながらのヒアリングとなりました。


CSOマネジメントアカデミーとは?
CSOマネジメントアカデミーは、NPOや市民活動団体の組織基盤強化を目的とした伴走支援プログラムです。専門家による講義や個別相談、参加団体同士の交流を通じて、各団体が抱える運営上の課題解決を目指します。今年度はかいろう基山をはじめ、県内複数の団体が参加し、持続可能な組織づくりに取り組んでいます。
開催告知ページ
キックオフ開催報告
キックオフからの変化~チーム会議の開始~
今年6月28日のキックオフ以降、かいろう基山では大きな変化がありました。

それは、月に一度の「チーム会議」を開始したことです。これまでは松原代表からのトップダウン形式での情報共有が中心でしたが、会議という場を設けたことで、メンバー間での双方向のコミュニケーションが活発になり、組織の風通しが格段に良くなったと実感されているそうです。
会議では、イベントの反省会や今後の活動方針について活発な意見交換が行われています。一方で、「会議よりも実際の活動(体を動かすこと)に参加したい」というメンバーもおり、参加者全員のモチベーションをいかにして同じ方向へ導くかという、新たな課題も見えてきました。
10年後を見据えた組織づくりへ
「自分が引退した後も団体が存続できる仕組みを作りたい」

訪問中、松原代表から語られたのは、そんな熱い想いと「基山ナショナルトラスト構想」という10年後を見据えた壮大なビジョンでした。これは、基山町民が会員となって会費で団体を支え、その資金を元に有給の事務局スタッフを雇用することで、持続可能な活動体制を築くという構想です。
アカデミーでの学びも活かしながら、このビジョン実現の第一歩として、まずは安定した財政基盤の構築を目指されています。
新たな仲間を増やすために
今後の課題の一つは、新たな活動メンバーをどう増やしていくかです。「竹を切る」「山仕事」といった活動イメージから、体力的に大変そうだと思われ、新規参加への心理的ハードルが高い現状があります。
そこで、竹の伐採や草刈りといった活動を「ボランティアプログラム」として体系化し、短時間でも気軽に参加できる仕組みづくりについて話し合いました。イベント出展時にプログラムを紹介するパネルやチラシを用意したり、長靴や軍手といった道具を団体側で準備したりすることで、より多くの人が参加しやすくなるのでは、といったアイデアが出されました。


結びに
今回の訪問を通して、中間報告会で発表する内容の骨子を固めることができました。かいろう基山の皆さまの次なるステップに向けて、私たち佐賀県CSO推進機構も引き続き伴走支援を行ってまいります。
松原代表、服部さん、お忙しい中ありがとうございました。


お問い合わせ先
CSOマネジメントアカデミー
事務局:特定非営利活動法人佐賀県CSO推進機構
- 〒840-0826 佐賀市白山二丁目1-12 佐賀商工ビル7階
- TEL:080-4282-8061(岡野)
- FAX:0952-40-2011
- E-mail:cso.sprt@min-nano.org
- Facebook:https://fb.com/sagacso/
- Instagram:https://instagram.com/sagacso/










