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【開催報告】佐賀市市民活動プラザ「佐賀バルーナーズが仕掛ける新しい社会貢献~DAOと共創価値で実現する地域アクション“SAGA Take Action”~」

2025年12月19日(金)、佐賀市市民活動プラザ事業部では、社会課題別講座「今を知る」として、「佐賀バルーナーズが仕掛ける新しい社会貢献~DAOと共創価値で実現する地域アクション“SAGA Take Action”~」を開催しました。

社会課題別講座|今を知る

佐賀バルーナーズが仕掛ける新しい社会貢献~DAOと共創価値で実現する地域アクション“SAGA Take Action”~
  • 日時:2025年12月19日(金)19:00~21:00
  • 場所:佐賀市市民活動プラザ 7階 会議室703・704/オンラインZoom
  • 講師:眞柴 啓輔さん
    • 株式会社佐賀バルーナーズDAO事業部/チーフ

講師には、株式会社佐賀バルーナーズでSAGA Take Action、バルーナーズDAOを担当する眞柴 啓輔さん(ましば けいすけ)をお招きし、会場とオンラインのハイブリッド形式で25名の方にご参加いただきました。

開催から1週間が経ちますが、「参加したかったけど都合がつかなかった」というお声や、アーカイブ視聴のお申し込みを多数いただいており、関心の高さがうかがえます。本記事では、当日の講座の様子をダイジェストでお届けします。

佐賀バルーナーズとは

講座は、眞柴さんの自己紹介から始まりました。眞柴さんは、佐賀バルーナーズ(BALLOONERS)のDAO事業部チーフとして、新しい社会貢献の形を模索されています。その傍ら、コーフボール日本代表の総監督を務めた経験や熱気球パイロット訓練生といった多彩な顔もお持ちです。

BリーグB1西地区に所属する佐賀バルーナーズは、2017年の設立からわずか数年でB1昇格を果たし、今や佐賀の誇るプロスポーツチームです。講座では、設立からの歴史や昨シーズンの成績、そして事業規模が5年で6倍以上に成長したことなどが紹介され、その急成長ぶりが共有されました。

DAOが拓く新たな社会貢献

今回の講座の核心となるのが「DAO(Decentralized Autonomous Organization:自律分散型組織)」というキーワードです。眞柴さんはDAOを「共創型で地域課題解決のための活動を推進する、クラブ公式の新しいコミュニティ」と説明します。

クラブのミッションである「スポーツの力で地域社会を元気にそして笑顔に」を実現するため、バルーナーズは強くなること(世界に誇れるバスケットボールクラブに)と、地域社会の課題解決の両輪を回す必要があると考えています。その課題解決をクラブだけでなく「皆さまと一緒に推進する」ための仕組みが、このDAOなのです。

従来の組織との違い

DAOは、株式会社やボランティアといった従来の組織形態とは一線を画します。眞柴さんは、それぞれの特徴を比較しながらDAOの優位性を解説しました。

  • ボランティア:個人の「善意」で成り立つが、経済的なメリットがないため活動の継続性や参加者集めに課題を抱えやすい。
  • 株式会社:「株主利益」が優先される中央集権型であり、誰もが気軽に参加できるわけではない。
  • DAO:特定の「ビジョン」に共感した人々が、株式のように価値を持つ「トークン」を持って参加する、“ビジョンドリブン”な組織。

「トークンが強い動機づけとなり、ビジョンに共感する人が集まり、高いモチベーションを維持して活動を推進できる」と眞柴さんが語るように、DAOは持続可能な社会貢献活動を実現するための新しい仕組みとして期待されています。

SAGA Take Actionの全貌

佐賀バルーナーズがDAOを活用して推進するのが、新しい社会貢献プログラム「SAGA Take Action(STA)」です。これは、佐賀に関わる皆さまと一緒に、社会貢献や地域課題の解決につながる活動を「持続可能な形」でおこない、地域における価値の共創を目指すプログラムです。

眞柴さんは「バルーナーズが“”となり、課題解決活動の旗振り役になる」と語り、クラブがハブとなって様々な主体を繋ぐ役割を担うことを強調しました。

3つのテーマと具体的な活動

STAでは、「地域」「教育」「環境」の3つのテーマを掲げ、毎月さまざまな社会貢献活動を実施しています。本講義ではそれぞれのテーマで実施している事例を紹介頂きました。

地域

単なるイベント実施にとどまらず、「”さがらしい”アリーナ体験を、佐賀に関わる皆さんと一緒に考える」をテーマに共創会議を実施。参加者と一緒にアイデアを出し合いました。

この他、重い病気を抱える子ども達とそのご家族が日常を豊かにできる環境づくりを目指す「SAGAこどもホスピスプロジェクト」などを実施しています。

教育

地域の起業支援を行う企業と連携し、中高生がポータブルスキルを学んで試合運営の仕事体験を行う「スキルアップ×お仕事体験」などを実施。参加者が制作したバナーが実際に試合会場で使われるなど、実践的な学びの場を提供しています。

環境

未来の佐賀のために環境保全やサステナビリティを重視した活動として「グリーンなまち体験!佐賀市GXゲーム」を2026年1月31日に実施予定です。

※STAの実施スケジュールあり

ALL SAGAで実現する価値共創

SAGA Take Actionは、バルーナーズ単体で活動するのではなく、パートナー企業、自治体・行政機関、教育機関・NPO、メディア、そしてファンや地域住民といった佐賀に関わるあらゆる人々と連携する「ALL SAGA」の体制で価値の共創を目指します。

佐賀県や佐賀市をはじめ、多くのパートナーとの連携によって実現されています。

STAの取り組み事例

質疑応答|参加者からの質問

講座の後半では、参加者の皆さんからたくさんの質問が寄せられました。その一部をご紹介します。

なぜ「世界一地域課題が集まるバスケクラブ」を目指すのですか?

「Bリーグの日本一ではなく、なぜ世界一なのか」という質問に対し、眞柴さんは「日本一は割とすぐ達成できるのではと思ったからです」と会場を沸かせました。

そして、「佐賀のような地方都市がスポーツクラブをハブにしてこれだけ盛り上がっているというモデルは、世界に輸出できる価値がある。地域課題の解決という側面で世界一を目指したい」と、その壮大なビジョンの意図を語りました。

STAのプロジェクトは誰がどのように決めているのですか?

「DAOの理想はメンバーの投票で決めることですが、まだ始まったばかりの段階です」と前置きしつつ、眞柴さんは「現状は、僕が様々な団体や選手と話をする中で、一緒にできそうなことを企画し、仲介役となっています。ぜひご相談ください」と説明。

将来的には、より多くの人が関われる仕組みにしていく展望を語りました。

トークンを持つと、具体的に何ができますか?

トークンは活動への貢献で得られるほか、FiNANCiE(フィナンシェ)というアプリで購入することも可能です。

眞柴さんは、トークンが持つ価値について「換金できる経済的な価値もありますが、それ以上に特別な体験価値を重視しています」と話します。

例えば、「トークンを持っている人だけが参加できるイベント(移住者と選手との交流会など)への参加権」や「特別なグッズとの交換」といった使い道があり、今後も様々な活用法を企画していくとのことでした。


この他にも、選手の関わり方やDAOの運営に関する活発な質疑応答が交わされました。

参加者の声と学び

アンケートでは参加者の満足度が平均7.50(10段階)に達し、85%の方が「発見やヒント、心境の変化があった」と回答されるなど、多くの方にとって手応えのある講座となったことがうかがえます。

参加者アンケートからの声(一部抜粋)

  • DAOという仕組みそのものを初めて知りました。地域のためにできることを考える中で大変参考になりました。
  • 個人の影響力には限界あるなかプロスポーツチームの影響力を活用し、チームにとっても価値を高め、地元企業などとも相乗効果になっていくビジョンはいいですね。
  • 『DAOが自治会などにもいいのでは』や『他でも活かせるかも』という新たな可能性や新鮮な感想を聞いてとても勉強になりました。
  • スポーツの力と地域との連携は素晴らしいなと感じています。開かれた場だなと思います。

また、「これから取り組みたいこと」として、「好きなこと・得意なことで貢献する」「地域の人との新たなつながりづくり」といった項目の回答率が参加後に大きく伸びており、本講座が参加者の皆さんの市民活動や社会貢献に対する意識を高めるきっかけとなったことがうかがえます。

アーカイブ視聴を希望される方へ

佐賀市市民活動プラザでは、当日ご参加いただけなかった方や、もう一度内容を振り返りたいという方向けに、アーカイブ動画の視聴申し込みを受け付けております。

「バルーナーズの取り組みをもっと知りたい」「DAOの仕組みを自分の活動にも活かせないか」と感じた方は、ぜひ以下のフォームよりお申し込みください。

結びに

今回の講座が、皆さまの今後の活動のヒントとなれば幸いです。ご参加いただいた皆さま、そして講師の眞柴さん、誠にありがとうございました。

佐賀市市民活動プラザでは、今後も市民活動や地域づくりに役立つ講座を企画してまいります。引き続き、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

お問い合わせ先
佐賀市市民活動プラザ事業部
佐賀市市民活動プラザ事業部
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地域や社会を今よりもっと良くしたいと願う誰しもが利用できる場所、それが「市民活動プラザ」です。

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