「女性って、いいお産をすると生まれ変わることができると思っています」
団体名「reBornのタネ」――由来を訊ねると代表の権藤さんは、ちょっとした秘密を語るような、きらきらした笑顔でそうおっしゃいました。
reborn、日本語で「再生した、生まれ変わった」。
また、人を人をつなぐという想いを込め、発音の近い“リボン”(ribbon)も懸けているそうです。
女性が生まれ変わるきっかけとなる「いいお産」。
それを支えるつながり。
reBornのタネ は、女性の産前産後のケアを含め「ゼロからの子育て支援」を地域密着で行う団体です。
ゆらゆら心地よいハンモックのように
権藤さんが reBornのタネ を立ち上げたのは昨年の1月。
それまでも「すまいるfam(スマイルファム)」という無償ボランティアグループで活動を行っていたそうですが、完全無償のボランティアではなく団体としてより確実な支援を継続して行うため、reBornのタネ を設立されたとのこと。
そんな reBornのタネ が今年5月から運営を開始した「みんなの居場所∞はんもっく」は鳥栖市萱方町の住宅街の一角にあります。
現在は毎週火曜日と木曜日の9:30~13:00に開設。
ここでは「しなければならないこと」はひとつもありません。
「何をするかは、利用する方が決めることが出来るようにしています」と権藤さん。
自由にのんびりするもよし、おしゃべりするもよし。お部屋のなかに地域の方から寄贈された本がありますので、お子さんと一緒に読むこともできます。
利用者は今のところ、産前産後や子育て中の親子が主とのことですが、「みんなの居場所」という名前の通り、子どもから子育てがひと段落着いた方まで広く集うことができる居場所を目指していらっしゃいます。 ちなみに「はんもっく」には、ハンモックのような居心地のよい場所という意味に加え、ハンモックのようにやさしく受け止めるセーフティネットという意味も込めているそうです。
子育ての課題解決は地域で
「みんなの居場所∞はんもっく」での居場所の開設やマタニティ教室の実施の他、reBornのタネでは妊娠中の方や子育て中の方の個別相談も行っています。
集団が居心地いい人、個人の方が好きな人いずれでも「いいお産、いい子育ち育自」ができるようにと権藤さんは考えています。
なお、個別相談は希望される方と日程を調整し、居場所とは別の日にゆっくり時間を設けているそうです。
権藤さんいわく「住んでいる地域で生じた悩みや困りごとが、その地域で解決していけるようにと考えています」とのこと。
対応には鳥栖市の子育て支援総合コーディネーターとも連携し、そのための日頃のコミュニケーションも欠かさず行っています。
自分たちだけで抱え込むのではなく、市民協働による地域に根差した子育て支援について常に考えている権藤さん。
「悩んだり困っている親子が孤立することのないよう、『うちも同じだったよ』『大変ですよね』と互いに声を掛け合い、支えられ、子どもたちが安心安全に伸び伸びと育ち、お母さんたちがゆったりとした環境のなかで子育てできる環境を当たり前にしたいです」
また、「子育ては、自分の子どもであるかどうかや子どもの年齢問わず、ずっと続いていくものだと感じています」とのこと。
「子どもが15歳になったからとか、20歳を過ぎたら子どもじゃないというわけではありませんよね。可愛い我が子のことは何歳になっても心配にもなりますし、お節介と言われても世話を焼きたくなることがあります。
子育て支援は何歳まで、というくくりではなく、いくつになっても『うちの子がね』と気軽に来られる場所でありたいと思います」
老若男女問わず悩みは同じ境遇の人同士で解決できるとは限りません。
他世代と関わることによってヒントやきっかけが見つかることもあると権藤さんは言います。
近い将来目指すのは、子どもから高齢者まで広く世代交流のできる大きなおうち、その仕組みづくりです。
現在は古民家を中心に鳥栖市と近辺で物件を探されているとのこと。 お近くにお住まいの方はぜひreBornのタネの「みんなの居場所∞はんもっく」を訪ねてみてください。
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