佐賀県CSO推進機構が次の一歩をお手伝い。
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新たな地域拠点の誕生を見よ~音無テラス(佐賀市富士町)

2022年4月、佐賀市富士町に新たな地域拠点が誕生します。

その名は「音無テラス」。

オーナーは、山本卓さん。

2019年度に佐賀県地域おこし協力隊に着任し、2021年1月「おもしろそうから始まる地域社会を作る。」をモットーに合同会社Light gearを設立。
「おもしろい」と「地域」をキーワードに東奔西走し、ここのところじわじわ認知度が高まっている山本さん。
そんな山本さんが手がける「音無テラス」も、県内地域のまちづくりやまちおこし情報に精通した方からしたらきっと既知も既知。

よって当法人では、佐賀県の中間支援組織として、この新たな地域拠点「音無テラス」に着目し、山本さんにお話をうかがいました。

山本卓さんの人となりとここに至るまでの話、そして、山本さんから見た市民活動の可能性については以下のURLをご参照ください。

https://min-nano.org/news/2991.html

「場所がない」という悩み

日頃より市民活動に取り組んでいらっしゃる皆さん。
活動場所、確保できていますか。

活動が本業で、自宅なり職場なりでいつでも何の作業でもできるという方。
一方で、活動についてはノマドワーカーにならざるを得ず、いつでもどこでも作業場所を探しているという方、また、活動が本業だけれども作業内容や状況によってたびたび場所を探しているという方、さまざまにいらっしゃると思います。

さらに新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、ファストフード店やコーヒーチェーン店を気軽に利用することも、ファミリーレストランなどでのランチミーティングも難しくなりました。
そして、台頭しているオンラインミーティングは「通話はご遠慮ください」と掲げている場所ではできません。

感染症の流行はいずれ終息するにしても、社会的に終息するのはいつになるのか、どこまでパンデミックの前に戻るかは未知数。
未来を占ううちに時間は無情にも流れていきます。

そうだ、場所が要る――そう思われた皆さん。
「音無テラス」は使えます。

佐賀市富士町大字大野。嘉瀬川ダムによる富士しゃくなげ湖の北の畔。
佐賀市街から車で約40分。唐津市街からも約40分。
小城市街、多久市街からは40分弱。

※音無テラスはcafeゆくゆんの隣敷地(道路側)で建設中

冬は雪と凍結が気になりますが、積雪が根雪になることはなく、佐賀市街からと唐津市街からの道は国道で、年間通じてコンディションは良好。

都会の雑踏から逃げたいけれども、先の見えない悪路の果てにあるような不便さはそれ以上に遠慮したいという方でもきっと満足できる理想的な山のなか。

建物は新築で、窓は大きく、天井も高く開放感溢れています。
カフェのようなほっこりとした空気もありつつ、作業の邪魔はしない静かな調度。

目の前は湖。森、そして、空。
湖面は、水の少ない時季でも干上がることはないそうです。

セキュリティの関係で原則会員制ですが、管理人がテラスに在中している時は「一時利用も可能にする計画」と山本さん。
料金等は現在調整中とのことですが、山本さん自身がテラスを長く続られることを踏まえつつも、利用しやすさを目指していくとのこと。

のんびりドライブを兼ねて、Wi-Fi完備の空間で作業をする。
きっと作業は捗りますし、何よりリフレッシュされること請け合いです。

山本さんが描く音無テラス

筆者は昨年度、山本さんが(公財)佐賀未来創造基金の協力の下、音無テラスをテーマに佐賀県ふるさと納税「NPO等支援」にてガバメントクラウドファンディング(GCF)「星と湖に囲まれた山のシェアオフィスを創りたい! 新しい働き場・新しい山の過ごし方を発信」を開始した頃から山本さんを追っていました。

その頃、山本さんが掲げていたのは、都会の人々の二拠点生活の拠点としての音無テラスの整備と、音無テラスを通じた地域の交流人口の増加。

その後、一層精力的に佐賀県内のさまざまな分野の人々とかかわるようになった山本さんは、音無テラスについての考え方をさらに進化させていました。

曰く「したいことを自由にしてもらう場所にしたい」。

もちろんそれは音無テラスを二拠点生活の拠点にしたい人を否定するものではありません。
「したいこと」がある人が音無テラスでそれを実現できるように、音無テラスを見て「やってみたいこと」が生じたならば、それが実現できるように、そして、山本さんは、そんな人々をコーディネートし、サポートする――

また、4月のオープン以降、音無テラスで何ができるのか、山本さん自身がやりたいことをどんどん見せていく予定とのこと。
それをきっかけに「音無テラス」の可能性を知ってもらって、「あそこに行けば何かがある」とわくわくしてもらうこと、それが山本さんの目下の目標です。

「おもしろい」ができる拠点へ

「おもしろい」「おもしろそう」――それは山本さんの原動力。
そして、音無テラスに集う人々それぞれの「おもしろい」をかけ合わせたら「もっとおもしろくなる」と山本さんは考えます。

なので、まずは知ってもらって使ってもらうこと。

「音無テラスはあなたのための拠点になります。会員の方には24時間開放していますので、疲れた人、逃げ出したい人の駆け込み寺にもなります。しんどいをわくわくに変えてみせます」

皆さん、春になったらぜひ音無テラスへ足を運んでみてください。

「一生懸命やります。そして、みんなと一緒に成長していきます」

いろいろな人の「わくわく」を組み合わせて大きな力に変える山本卓さんが待っています。

合同会社Light Gear
https://www.lightgear.jp/

※音無テラスの詳細や新着情報は、運営元のLight GearのHPよりご参照ください。

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